PS&PS2で使えるアーケードスティック(以下アケステ)を作ってみました。市販のものはモデルサイクルが非常に短く、且つパイの狭い市場ゆえ入手困難な状況のようでがんす。ほいでもってアケステを作ってみたいという人が少なからずいるようです。そんなわけで自作したときに気の付いた事を極々簡単にまとめてみました。これから作ってみようという人の参考になれば幸いです。
ネットにある情報では①Wikiページ(家庭用アーケードスティックスレまとめWiki)と英語ですが②slagcoinページ(http://www.slagcoin.com/joystick.html/)がおすすめです。特に②はパーツのデータから工具の情報、使い方、素材選び、パーツ配置寸法図、基板の電線取り付け位置、加工例と非常に豊富。サンプルに至ってはダボとかホゾ組みとか駆使したり、仕上げも凝っていてまるで工芸品と見まごう出来。また、パーツに至っては部品メーカーのホームページにも記載されていない部品のサイズ、重量までこと細かく載っています。いまの若者風に言えばまさに神サイト。
今回はミニマムサイズを目指し、箱のサイズ縦 150mm横 215mm高さ 40mmで作成
材料
天板、底板:MDF板 厚さ2.5mm (安価で加工が簡単)
側面板:シナ合板 厚さ5.5mm
補強と基板取り付け用角材 (適当)
天板の絵:お好みのものをどうぞ
絵の保護シート:塩ビシート 厚さ1.5mm アクリルが定番のようです
スティック:三和 (お好みで)
ボタン: 色もお好みで
基板:PSのコントローラーから取り出したもの。型式SCH1080の物がおすすめ、ジャンク品¥105で入手可能。SCH10010 は避けるのが無難です。特に後期の物はフィルムシートのスイッチ接点が無半田接続となっており、上級者向けです。
電線:その辺に転がっていたもの適当(色分けされているものがおすすめ)
電線を縛るタイバンド、5mm x 12mm ボルトナット2組、木ネジ2本、釘
ペンキ白、滑り止めシート
工具
のこぎり、電気ドリル、キリ1mm、5mm、ホルソー24mm、30mm、ドライバー、木工ボンド、半田、ハンダゴテ(20W前後で先の細いもの)、サーキットテスター(無くても可)。サンドペーパー、メジャー、ハンマー、刷毛
箱の素材はスチール、アルミ等の金属が丈夫ですが加工が大変、工具も割高です。プラスチック等の樹脂素材は加工が簡単ですがチープ感は否めません。今回は木を使いました。廃棄するときも環境にやさしいですし。
天板の絵は、左に(いまいち人気うす~な)カプコン・ファイティング・ジャムのイングリッド嬢、右にレオ、かりん、ユリアン、フェリシアを合成してプリント。箱の側面はボタンの色とおそろい、白くペイントしました。
漢(おとこ)は軟弱な絵など無用、白なんてダサダサじゃん!という方はPaint It (in)Black.オールブラックでも、はたまた燃える緋色でもご自由にどうぞ。
木材をカットするのこぎりは素人でもきれいに直線に切れる、Zソーがおすすめです。
ハンズとか大きいホームセンターならカットサービスがありますので、それを利用するのも手ですね(工具そろえる必要ないですし)(無料で工作室&工具を使わせてもらえる太っ腹な所もあります)。
側面板は215 x 40 を2枚(前後)、139 x 40を 2枚(左右)
後ろの板にはコード引き出し用の5mm角の切欠きをつけます。天板、保護シートにホルソーで30mm(メインボタン)、24mm(サービスボタン、レバーボタン)の穴を開けます。天板にはレバー固定用の5mmの穴を開けます。天板、側板の釘を打つ所に1mmの下穴をあけます。
絵の穴はデザインカッターで丁寧に切り抜きます。
くれぐれもケガをしないよう落ち着いて作業しましょう。

ここらでコーヒータイム
材料の下処理が終え、揃った所で組み立てです。
1) 接合面に薄く木工ボンドを塗り貼り合せて釘で固定します。水で濡らして固く絞った布を用意しておき、はみ出したボンドは素早く拭き取ります。(塗装の乗りが悪くなる、変色する、膨らむなどを防ぐ為)
2) 同様にして天板を取り付けます。補強の角材と基板のベースを取り付けます。
3) 裏板を仮止めします。
4) ボンドが乾いたらサンドペーパーで表面をきれいにし、塗装します。
5) ティータイム(またかよっ、休んでばっかし)を挟んで、塗装が乾くのを待つ間に基板の加工をします。L1,L2,R1,R2のサブ基板は取り外します。基板のパターン面、パッドのスイッチの当たる面(黒くなっている所)とつながっている所のコーティングを紙やすりで落とし、銅のパターンを露出させます。十字キーの上、下、右、左の4箇所、□、△、×、○の4箇所、START、SELECTの2箇所の計10箇所に1mmのキリでパターンに接触するように穴をあけます(ここポイント)。共通でつながっている所はGND(グラウンド、コモン)です。GNDはサブ基板を取り外した穴を利用します。(この例では三つある穴の真ん中です)
6) 塗装が乾いたら絵、保護シート、レバー、スイッチの各パーツを取り付けます。スイッチ側の電線を半田付けします。(色分けすると間違い防止になります)(ファーストン端子を圧着工具でかしめて取り付ければワンタッチで電線の脱着が出来ますがスペースをとるので今回は却下)半田付けをする時は安全めがねをし、また煙を吸い込まないよう換気をしましょう。初めて半田付けにトライする人はあらかじめ表面がツルンと濡れて光沢のあるような仕上がりになるよう練習をするとベターです。あと、やけどにチュウイ!

7) 基板を固定し、それぞれスイッチと対応した所に電線を半田付けします。テスターで導通チェックをすれば万全。電線はレバーに干渉しないように、また捩れや急激に折れ曲がるなど無理な力が掛からないようにしてまとめます。

8) 本体に接続して動作確認をします。問題なければ裏板を付け、滑り止め防止シート(もしくはゴム足等)を貼り付けてめでたく完成です。

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